「姿勢を良くしなさい」と言われても無理な理由とは? 姿勢と自律神経の意外な関係
皆さん、こんにちは。那珂川市のかわせみ整体、院長の野村です。
子どもの頃、親から「姿勢を良くしなさい!」と口うるさく言われた経験、誰にでもありますよね。僕もよく言われていました。
「そんなこと言われても無理だよ…」
当時はそう思っていましたが、整体師として24年以上、たくさんの方の身体を診てきて、その経験から分かったことがあります。
それは、**「姿勢は意識だけで治せるものではない」**ということです。
なぜなら、言われれば言われるほど、僕たちの身体は緊張してしまうからです。
そして、この「意識」と「身体」の矛盾こそが、姿勢の歪みや、それに伴う心身の不調を引き起こす根本原因になっているのです。
今回は、姿勢を保つための意外な物質**「セロトニン」と、心身の不調を招く「ドーパミン優位」**の状態について、詳しくお話ししていきたいと思います。
姿勢は意識だけでは変わらない
「よし、今日から姿勢を良くしよう!」
そう決意しても、しばらくすると疲れてしまい、いつもの悪い姿勢に戻ってしまう…という経験はありませんか?
これは、あなたの意志が弱いからではありません。
実は、姿勢を維持するためには、意識して力を入れる筋肉とは別の、**「姿勢を維持する筋肉(抗重力筋)」**というものが働いています。
そして、この姿勢を維持する筋肉の栄養となる大切なホルモンの一つが、セロトニンです。
セロトニンは、私たちの精神を安定させ、幸福感をもたらす「幸せホルモン」として知られています。しかし、それだけでなく、身体の軸を支え、姿勢を維持する上でも非常に重要な役割を果たしているのです。
「身体を緩めて姿勢が良くなる」一見矛盾した現象の理由
姿勢が悪くなると、身体はガチガチに硬くなり、肩こりや腰痛といった症状が現れます。
すると、多くの人は「身体を鍛えて姿勢を保とう」「硬くなった筋肉を強く揉んで緩めよう」と考えがちです。
でも、かわせみ整体の施術は、その逆を行きます。
「身体を緩めることで、姿勢が良くなる」
一見、矛盾した現象に見えますよね。
その答えは、セロトニンと、もう一つのホルモン**「ドーパミン」**の関係、そして、自律神経の働きにあります。
ドーパミン優位の状態が身体を壊す
皆さんは、仕事や趣味に没頭し、「集中しすぎた…」と、後でどっと疲労を感じた経験はありませんか?
集中している時、私たちの脳内ではドーパミンという物質が大量に分泌されています。
ドーパミンは、「達成感」や「快感」をもたらすホルモンで、ドーパミンが出ている間は、疲れを感じにくくなります。アスリートが感じる**「ランナーズハイ」**も、このドーパミンによるものと言われています。
ドーパミン全開で仕事をしていると、「すごい集中できてる!」「どんどん成果が出てる!」と感じ、まるで自分がスーパーマンになったような気分になります。
しかし、肉体には限界があります。
ドーパミンが切れた途端、まるで電池が切れたかのように、パタンと疲労を感じてしまうのです。
このドーパミン優位の状態が続くと、身体にはどんな影響があるのでしょうか?
ドーパミンが分泌されている間、セロトニンはどんどん減少していきます。
セロトニンは、先ほどもお話ししたように、姿勢を維持する筋肉の「材料」です。
つまり、集中しすぎることで、姿勢を保つためのエネルギーがどんどん失われていくのです。
心ではなく、身体が幸せを感じる状態へ
セロトニンは「幸せホルモン」です。セロトニンが不足すると、心ではなく、身体が幸せを感じない状態になります。
「なんだか気分が落ち込むな…」
「何を見ても、楽しいと思えない…」
もし、このような状態が続くのなら、それはセロトニン不足になっているのかもしれません。
セロトニンが不足していると、心だけでなく、身体も元気になりません。姿勢を維持する力が失われるため、猫背や前かがみの姿勢になりやすくなります。すると、内臓が圧迫され、自律神経が乱れ、さらに不調の悪循環に陥ってしまうのです。
身体の不具合が起こる悪循環
生活の中に緊張が続く時間が長い方は、自律神経が乱れやすく、交感神経が優位になりがちです。これは、ドーパミン優位の状態と似ています。
このような状態が続くと、身体の不具合は、以下のような悪循環で発生します。
- 疲労やストレスが不調の原因になる:仕事や家事、人間関係などで疲労やストレスが蓄積します。
- 姿勢が悪くなる:セロトニンが減少し、姿勢を維持する力が失われ、猫背や歪みが生じます。
- 自律神経が乱れる:姿勢の悪さが、背骨や内臓を圧迫し、自律神経のバランスを崩します。
- 筋肉が固くなってさらに姿勢が悪くなる:自律神経の乱れで身体が緊張し、筋肉がガチガチに固まります。
- 寝ても疲れがとれない:自律神経がリラックスモードになれず、身体が休まらないため、疲労が回復しません。
- 症状が発生する:慢性的な疲労や歪みが、肩こり、腰痛、頭痛、不眠といった様々な症状となって現れます。
整体で身体を緩めると、セロトニンが増える?
かわせみ整体では、この悪循環を断ち切るために、身体を**「緩める」**ことを最優先にしています。
頭蓋骨や背骨、内臓へのごくソフトな施術で、身体全体の緊張を解いていきます。
すると、リラックスを司る副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整い始めます。
身体の緊張が解けることで、血流が良くなり、自律神経が整い、セロトニンが分泌されやすい状態になります。
そして、セロトニンが増えることで、姿勢を維持する筋肉が本来の力を取り戻し、意識しなくても自然と良い姿勢を保てるようになるのです。
まとめ
- 姿勢は意識だけで治らない。セロトニンが鍵を握る。
- 集中しすぎるとドーパミンが優位になり、セロトニンが減少する。
- セロトニン不足は、心だけでなく、身体の元気も奪う。
- 身体を緩め、自律神経を整えることで、セロトニンが増え、自然と姿勢が良くなる。
- 疲労やストレスの悪循環を断ち切り、身体と心を幸せな状態へ導くことが大切。
もしあなたが、「仕事から帰るとヘトヘト…」「なんだか気分が晴れない…」と感じているなら、それは身体が「休みたい」とサインを送っているのかもしれません。
そのサインを見逃さず、一度かわせみ整体にご相談ください。
あなたの身体を緩め、セロトニンが満ちる、心も身体も若々しい状態へと導くお手伝いをさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
那珂川市 整体 かわせみ整体 院長 野村 康治
お電話ありがとうございます、
かわせみ整体でございます。