階段が辛い、正座ができない…その原因は「膝の骨が連動していない」から?

皆さん、こんにちは。 かわせみ整体スタッフの吉田です。

「駅の階段を見るだけで、ため息が出てしまう」 「階段を下りる時、膝がカクッと抜けそうで怖くて手すりが手放せない」 「昔は当たり前にできていた正座が、膝が突っ張ってどうしてもできない」

膝に不安を抱えている方の多くは、こうした悩みを抱えながら「もう年だから」「軟骨が減っているから仕方ない」と諦めかけています。そして、なんとか自力で治そうと、一生懸命スクワットをして筋トレに励んだり、強力なサポーターで膝を固めて歩いたりしていませんか?

もちろん、筋力を維持することも、関節を保護することも大切です。しかし、現場で多くの膝を見てきた私たちが、筋トレよりも何よりも「もっと大切だ」と考えていることがあります。

それは、「あなたの膝の骨が、本来の正しいルートで動けているか?」という、関節の連動性の視点です。


膝は単なる「ドアの蝶番」ではありません

多くの人は、膝を「曲がるか、伸びるか」だけの単純な関節だと思っています。ドアの蝶番(ちょうつがい)のように、パカパカと前後に動くだけのものだと。

しかし、実際の人間の膝はもっと精密で、もっと複雑な動きをしています。 膝がスムーズに、そして痛みなく深く曲がるためには、ただ折れ曲がるだけでなく、骨と骨がミリ単位で「滑り」や「転がり」といった連動を起こさなければなりません。

この「骨の精密なチームワーク」が乱れた状態でいくら筋トレをしても、それは狂った歯車に無理やり強い力をかけて回そうとするようなものです。かえって関節を傷つけ、痛みを悪化させる原因になりかねません。

当院が膝痛改善において特に注目している、骨の連動に関する「2つの重要ポイント」を解説します。


ポイント1:大腿骨(太もも)と下腿骨(すね)の「滑り」

膝を深く曲げていく時、関節の中では驚くべきことが起きています。 太ももの骨(大腿骨)は、すねの骨(下腿骨)の上で、ただ回転するだけでなく、「ほんの少しだけ後ろに滑る」ような動き(ロールバック)を同時に行っています。

この「滑り」があることで、関節の中にゆとりが生まれ、骨同士がぶつかることなくスムーズに正座のような深い角度まで曲がることができるのです。

なぜ「滑り」が起きなくなるのか?

もし、長年の姿勢のクセや歩き方の偏りで、前もも(大腿四頭筋)が常にパンパンに張っていたらどうなるでしょうか。強い筋肉が膝の骨をガチッと固めてしまい、この繊細な「滑り」を邪魔してしまいます。

また、お尻の筋肉がうまく使えていないと、骨盤が不安定になり、太ももの骨が正しい位置に収まりません。すると、曲げるたびに関節内で骨同士がガツガツと衝突し、それが「ズキッ」という痛みや、関節の変形を招く「ストレス」となって現れるのです。


ポイント2:足首(距骨)と足裏の連動

意外に思われるかもしれませんが、膝の痛みの「真犯人」が足首にあるケースは非常に多いです。

歩く時、私たちの体は重心を後ろから前へとスムーズに送る必要があります。この際、足首にある「距骨(きょこつ)」という骨の上を、すねの骨がスムーズに滑り降りるように動くことで、膝への負担を逃がしています。

さらに、足が地面に着いた瞬間、足の裏の組織(足底腱膜)が適度に広がることで、地面からの衝撃を吸収する「天然のバネ」として働きます。

足首がロックされると膝が身代わりになる

現代人はアスファルトの上を歩き、窮屈な靴を履いているため、足首や足裏がカチカチに固まっている方がほとんどです。 足首が本来の「滑り」を失うと、歩行時の衝撃を逃がす場所がなくなります。その結果、足首がサボった分の負担をすべて膝が「代償」として受け止めることになります。

膝は、下(足首)と上(股関節・腰)の不具合をすべて引き受けてしまう、非常に健気な関節なのです。


歪んだままのセルフケアが逆効果になる理由

「膝が固まっているなら、とにかく伸ばせばいい」 そう思って、お風呂上がりに無理やり膝を曲げたり、痛みをこらえてストレッチをしたりしていませんか?

実は、身体全体のバランスが歪んだまま一部だけを無理に緩めるのは、かえって危険な場合があります。

例えば、骨盤が右に傾いているせいで、右膝が「これ以上外側にズレないように」と、あえて周りの筋肉を固めて守っているとします。その「防御反応」で固まった筋肉を、無理やりストレッチで緩めてしまったらどうなるでしょうか。

膝の支えが失われ、関節の不安定感が増し、後からさらに激しい痛みとなって跳ね返ってくることがあります。大切なのは「なぜそこが固まらなければならなかったのか?」という根本的な背景を考えることです。


膝のロックを解除する「全身の連鎖」

膝の問題を解決するためには、膝だけを見ていてはいけません。 私たちの体は、以下のような「連鎖」で動いています。

  1. 骨盤: 膝の土台となる角度を決めます。

  2. 肋骨と背骨: 上半身の重さをどう逃がすかを決めます。

  3. 股関節: 膝の動きの方向性をガイドします。

これらのどこかに歪みが生じると、その連鎖の終着点として膝の動きが「ロック」されます。このロックを無視して膝を動かそうとするから、階段でズキッと痛むのです。


プロの目で「骨の連動」を取り戻す

当院の施術では、表面的な筋肉をマッサージするだけではなく、最新の運動学に基づいた詳細なチェックを行います。

  • 大腿骨は正しく後ろに滑っているか?

  • 足首の距骨は、すねの骨を迎え入れているか?

  • 骨盤や背骨が、膝の「滑り」を邪魔する位置にいないか?

これらを一つひとつ確認し、本来あるべき「骨のルート」を再建していきます。 骨が正しい軌道で動けるようになると、それまで無理に使っていた無駄な力が抜け、筋肉の張りも自然と取れていきます。その結果、血流も劇的に改善し、長年悩んでいた膝の重だるさや痛みから解放されていくのです。


最後に:「いつか治る」を「今から変える」

「色々試したけれど、やっぱり階段が怖い」 「旅行に行きたいけれど、膝が心配で一歩踏み出せない」

そんな不安を抱えている方は、ぜひ一度プロの視点に身を任せてみてください。 膝の痛みは、あなたの体が「もう今の動かし方では限界だよ!」と教えてくれている大切なサインです。

筋トレで無理やり鍛え上げる前に、まずは「動ける体(正しく連動する骨格)」を取り戻すこと。それが、膝の寿命を延ばし、一生自分の足で歩き続けるための最短ルートです。

私たちが、あなたの膝が再び軽やかに、そしてスムーズに動くお手伝いをさせていただきます。もう一度、痛みなく階段を昇り、行きたい場所へ自由に行ける喜びを一緒に取り戻しましょう。


かわせみ整体 スタッフ 吉田

かわせみ整体