半月板損傷

半月板は、膝関節の大腿骨（太ももの骨）と脛骨（すねの骨）の間にある、C型やO型をした軟骨組織です。内側と外側に一つずつあり、非常に重要な役割を果たしています。

半月板の重要な役割

• 衝撃吸収（クッション）： 膝にかかる体重や衝撃を分散・吸収し、骨同士が直接ぶつかるのを防ぎます。

• 関節の安定： 骨の形状にフィットし、膝関節を安定させ、スムーズな動きをサポートします。

半月板損傷は、この半月板に強い力が加わったり、繰り返し擦り減ったりすることで、ひび割れや断裂が生じる状態を指します。

半月板損傷は、スポーツ中のケガと加齢によるものの2パターンで起こりやすいのが特徴です。

1. 急性損傷（スポーツ外傷）

• 原因： サッカー、バスケットボールなどのスポーツ中、膝に体重がかかった状態で急激にひねったり、強い衝撃が加わったりした際に発生します。

• 症状： 受傷直後から強い痛みや腫れを伴うことが多いです。

2. 変性損傷（加齢）

• 原因： 長年の使用や加齢に伴い、半月板の弾力性が失われ、少しの衝撃や日常生活の動作でも損傷しやすくなります。

• 症状： 痛みが慢性化し、変形性膝関節症へ移行することもあります。

代表的な症状

半月板損傷の治療は、損傷の程度により手術が必要な場合もありますが、多くは保存療（手術なし）が選択されます。

かわせみ整体院では、医師の診断に基づき、膝への負担を軽減し、自己治癒力を高めるための施術を行います。

1. 膝への負担軽減と安定化

• 炎症と痛みの管理： 患部への負荷を減らし、早期に炎症を落ち着かせます。

• 関節の可動域と柔軟性の回復： 損傷や安静期間で固くなった膝関節、そして膝の動きに関わる股関節・足首の動きを丁寧に回復させます。

• 膝関節の軸調整： 膝へのねじれや偏った体重のかかり方を解消するため、骨盤やO脚・X脚などの全身の歪みを調整し、膝関節への負荷を分散させます。

2. 再発予防と筋バランスの改善

• 筋肉のバランス調整： 膝の安定性を担う太ももの筋肉（大腿四頭筋、ハムストリングス）や股関節周りの筋肉の緊張を緩めたり、必要な筋力を回復させたりすることで、膝を適切にサポートできるようにします。

• 日常生活・動作指導： 半月板に負担をかける立ち方、座り方、歩き方の癖を修正します。特にスポーツをされる方には、再発を防ぐためのフォーム改善やトレーニング方法を指導いたします。

半月板損傷は自然治癒が難しいケースもありますが、周辺の筋肉と骨格のバランスを整えることで、残っている半月板の機能を最大限に活かし、痛みのない日常生活を取り戻すことが可能です。

「膝の奥が痛い」「膝がカクカクする」といった症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。